またたびの木：猫にとってもたらす恩恵と注意点

またたびは、シソ科の多年草植物で、古くから猫を夢中にさせる草として知られています。その魅力の秘密は、ネペタラクトンという成分にあり、この成分が猫のフェロモン受容体に作用して、陶酔状態をもたらすと言われています。

またたびの木の効能

猫にとってまたたびは、以下のような効能をもたらします。

• 興奮と陶酔感の誘発： ネペタラクトンが猫のフェロモン受容体に作用して、興奮と陶酔感を引き起こします。
• ストレスの緩和： またたびの香りは、ストレスを和らげ、リラックス効果をもたらすと言われています。
• 食欲増進： 食欲不振の猫にまたたびを与えると、食欲が増すことがあります。
• 運動量の増加： またたびを与えた猫は、活動的になり、運動量が増える傾向があります。

またたびの与え方

またたびは、以下の方法で猫に与えることができます。

• 生葉： 新鮮なまたたびの葉をちぎって、猫に与えます。
• 乾燥葉： 乾燥したまたたびの葉を、おもちゃの中に入れたり、キャットニップとして与えます。
• エキス： またたびのエキスを、水やおやつに混ぜて与えます。

注意点

またたびを与える際には、以下の注意点があります。

• 過剰摂取に注意： またたびは猫に依存性をもたらす可能性があります。過剰に与えると、嘔吐や下痢、脱水症状を引き起こすことがあります。
• 体質に合わない猫もいる： 一部の猫は、またたびの成分にアレルギー反応を起こすことがあります。またたびを与えた後に、異常行動が見られた場合は、すぐに獣医師に相談してください。
• 妊娠中の猫に与えない： またたびは子宮収縮作用があるため、妊娠中の猫に与えることは避けてください。

共通の間違い

またたびを与える際に、以下の共通の間違いを避けることが重要です。

• 頻繁に与えすぎる： またたびは特別なご褒美として、たまに与えるようにしましょう。頻繁に与えると、依存性や体質への悪影響が出る可能性があります。
• 長時間にわたって与え続ける： またたびの効果は一時的です。長時間にわたって与え続けると、興奮が持続し、猫が落ち着かなくなったり、ストレスを感じたりすることがあります。
• 大量に与える： またたびは少量で十分な効果があります。大量に与えると、過剰摂取による副作用が出る可能性があります。

段階的な与え方

またたびを初めて猫に与える場合は、以下の段階的な与え方を行うことをおすすめします。

ステップ 1： まずは、新鮮なまたたびの葉を1枚ちぎって与えます。
ステップ 2： 猫の反応を観察します。興奮や陶酔感が表れれば、成功です。
ステップ 3： 徐々に量を増やしていきますが、過剰摂取には注意します。
ステップ 4： 15～20分後に、またたびを取り除きます。

よくある質問

Q1：すべての猫がまたたびを好むのでしょうか？
A1：約7割の猫がまたたびを好みます。中には、まったく反応を示さない猫もいます。

Q2：またたびは人間にも効果があるのでしょうか？
A2：人間には、またたびの成分に対してフェロモン受容体が存在しないため、興奮や陶酔感などの効果はありません。

Q3：またたびは依存性がありますか？
A3：依存性は個人差があります。過剰摂取により、依存性や体質への悪影響が出る可能性があります。

Q4：どれくらいの頻度でまたたびを与えてもよいですか？
A4：週に1～2回、少なめから与えるのが理想的です。

Q5：またたびを与えた後、異常行動が見られたらどうすればよいですか？
A5：すぐに獣医師に相談してください。またたびのアレルギー反応など、他の原因が考えられます。

Q6：子猫にまたたびを与えてもよいですか？
A6：生後6か月未満の子猫には、またたびを与えないでください。

Q7：妊娠中の猫にまたたびを与えてもよいですか？
A7：妊娠中の猫にまたたびを与えないでください。子宮収縮作用があるため、流産や早産のリスクがあります。

Q8：またたび中毒の症状を教えてください。
A8：嘔吐、下痢、脱水症状、興奮、痙攣、呼吸困難などです。またたび中毒の疑いがある場合は、すぐに獣医師に相談してください。

まとめ

またたびは、猫にとって興奮や陶酔感をもたらすことで知られる植物です。適量を与えることで、ストレス緩和、食欲増進、運動量増加などの効果を期待できます。ただし、過剰摂取や体質に合わない猫がいることに注意し、段階的な与え方を行うことが大切です。またたびを与えた後、異常行動が見られた場合は、すぐに獣医師に相談してください。